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コラム-アメーバ経営-

現場の採算を捉える仕組みの重要性

採算表は、現場の経営を表すものでなければならない
  「時間当り採算」は、「小集団部門別採算制度」と言い換えることもできます。これは管理会計の一つの手法です。時間当り採算は、会社の経営活動を部門別などに細かく分けて見ていく視点は一般の管理会計と同じですが、似ているようで大きく異なる点があります。特にその成り立ちにおいて、大きな違いがあるのではないかと思います。

 一般の管理会計は、20世紀の初頭につくられた会計の仕組みです。これは、当時既に多く存在していた大企業の経営を管理する上で生み出された仕組みであり、会社経営者や投資家や経理責任者が「大きくなった企業」の収益性を見るためにつくったものです。現在では、日本でも大企業だけでなく、中堅企業においても取り入れられるようになっています。つまり、一般の管理会計は、現場での活用を前提に考えられたものではありません。

 一方、アメーバ経営は、京セラ創業者の稲盛和夫が、従業員がまだ28名の頃から培ってきた現場の経営の見方が、経営管理システムとして完成したものです。小さな会社が成長発展していく過程の中で、どのように組織を分け、またどのように採算を捉えていくか、また小さな部門の部門運営にどのように活用するか。そのようなアメーバ経営の成立の過程で「時間当り採算」ができ上がってきたわけですから、採算表は現場(アメーバ)の経営を表すものでなければならないということが、アメーバ経営を支える経営管理システムの大変重要な要件であると言えます。


※出典:アメーバ経営倶楽部会員情報誌「アメーバ経営倶楽部」<合本>Vol.9-15
※記載情報は発行当時のものです。ご了承ください。